ルック車と呼ばれるスポーツサイクルを聞いたことはありますか?
「見た目だけスポーツサイクルにした自転車」のことを指します。
良い意味で使われている言葉ではないですね。
ルック車をどう見分ければいいのか?買っても大丈夫なのか?持ってたら恥ずかしい?等の疑問を持つことと思います。
この記事では、ルック車とは何か?から、その見分け方、メリット・デメリット、活用方法まで紹介していきます!
ルック車とは?
冒頭で述べた通り、ルック車=「見た目だけスポーツサイクルにした自転車」です。
ルック車はこのような自転車を揶揄する言葉として使われがちなので、あまり良い意味ではありませんね。
ルック車と本格的なスポーツサイクルでは価格と性能が大きく異なります。
見かけが同じならどう見分ければいいの?
性能の違いって何が違うの?
このような疑問が出てくると思いますので
- ルック車の見分け方
- ルック車と本格車の性能の違い
まずこの2点について解説していきます!
ルック車の見分け方
一般的に多くの自転車乗りの間で認識しているルック車の見分け方が有ります。
それは、その自転車のメーカーです!
一部例外もありますが、基本的にプロチームに機材供給をしている有名メーカーの自転車はルック車ではありません。
このような有名メーカーはスポーツサイクル専門店(ワイズロードなど)で取り扱いがある自転車と思っていただければ大丈夫です。
ルック車と本格車の性能の違い
説明を簡便にするため、ルック車の対義語として有名メーカーの自転車を本格車と呼ばせていただきます。
ルック車は本格車に対して価格は安いですが性能面で劣ります。
性能面も色々ありますが、ロードバイクで代表的な要素は以下2つ
- 推進力
- 車体重量
本格車はペダルから加えた力が効率よく推進力に変わるように考えられて設計されています。
一般人からすると小さな差ですが、1分1秒を争うスポーツの世界では重要な要素です。
また、車体重量も重要です。ロードバイクは軽い方が有利です。
この点は後述するルック車のデメリットで詳しく解説します。
ルック車のメリット
有名メーカーと比較して性能が劣ってしまうルック車ですがメリットもあります。
ルック車の代表的なメリットは3です。
- 価格が安い
- 盗まれにくい
- 改造が楽しい
価格が安い
まず最大のメリットであり特徴でもある価格の安さです。
有名メーカーのロードバイクの相場は約10万円~、クロスバイクなら5万円~です。
近年、物価高騰のあおりを受けてさらに高くなっている印象です。
有名メーカーであるBIANCHI(ビアンキ)の2024年モデル自転車を例に価格を見てみましょう。
出典:Bianchi公式HPより [VIA NIRONE 7 DISC]
https://www.japan.bianchi.com/bike-detail?id=22
価格 (税込) | 181,500[円] |
コンポーネント | SORA 9s |
材質 | アルミ |
BIANCHIのエントリーモデルであるVIA NIRONE 7 DISCは181,500円!高い!!
対してルック車はどうでしょう?
ルック車代表としてサイクルベースあさひのプライベートブランド「レユニオン」のロードバイクを見てみます。
出典:サイクルベースあさひ公式HPより [レユニオン コーレル]
https://ec.cb-asahi.co.jp/catalog/products/D302F09116C64AEEA774622771F9890B
価格 (税込) | 69,300[円] |
コンポーネント | Tourney 7s |
重量 | 12.5kg(485mm) |
材質 | HI-TEN鋼 ※鉄の一種です |
69,300円!!安い!!
性能面では有名メーカーに劣るかもしれませんが、ママチャリよりは断然速く走りますしロードバイクに乗る楽しさは味わえます!
かくいう僕も、クロスバイクはカインズホームで買ったルック車に乗っています。
通勤で使っていますが、走りは快適で満足しています。
下写真のクロスバイクはお値段29,800円(税込)でした!
盗まれにくい
メリットの2つ目は盗まれにくい事です。
スポーツサイクルにつきものなこと、それが盗難。
有名メーカーのスポーツバイクはお高いです。完成車で数十万円以上するのが当たり前の世界。
高価なため泥棒のターゲットになりやすく、盗難対策が必要です。
盗難対策として鍵をしたとしても長時間外に放置しないことが有効になります。
その点ルック車なら盗難リスクは比較的低いです。
僕のクロスバイクは鍵1つかけて外に置いてありますが、今のところ盗まれたことはありません。
ルック車は通勤や街乗りで使うには最適と言えます。
改造が楽しい
DIYでカスタムをすることが好き!または興味がある!
そんな人にとって「改造が楽しい」は3つ目のメリットになると思います。
ルック車が安い理由の1つとしてコンポーネントのグレードが低いことが挙げられます。
コンポーネントとは変速機やブレーキなどの自転車パーツのことです。
出典:SHIMANO公式HPより
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano105-mechanical_lp.html
ルック車に使われているコンポはshimanoのtourneyというグレードで7段変速であることが多いです。
逆にいうとコンポのグレードを上げることでより良いバイクにできるということです。
改造は有名メーカーのロードバイクでもできることですが、良い自転車のコンポをさらに良くしようとすると、とてもお金がかかります。
僕は自分のクロスバイクを7段変速から10段変速にカスタムしました。
その関係でホイール等も変える必要がありましたが、自分の手が加わったことにより、愛着が増しました。
注意点として、ルック車はshimano製品と互換性が無い場合もあるのでDIYカスタムの際には良く調べましょう。
ルック車のデメリット
ルック車のデメリットについて触れていきます。
このスポーツサイクル界隈において、お高いチャリを選ぶ人が多いのには、やはり理由があります。
代表的なデメリットは下記3点です。
- 安全面に不安あり
- 重量が重い
- 恥ずかしい気持ちになる場合がある
安全面に不安あり
誤解無いように先に述べると、全てのルック車が危険ということではありません!
気を付けるべきは、Amazonなどでネット販売されている販売元も聞いたこと無いような謎ブランドの自転車です。
自転車は軽車両です。スポーツサイクルのスピード域で走っていてブレーキが壊れるなどの不具合があれば命にかかわります。
有名メーカーは有名故にメーカーの看板を背負っています。
重要不具合があればそのメーカーの名に傷がつきます。そのため安全性への配慮が謎ブランドと異なります。
安全を考えて、ルック車を買う場合は謎ブランドは避けた方が無難です。
もしルック車を買う場合は実店舗、またはある程度名の通った販売元から買うようにしましょう。
町にある自転車店で取り扱ってるロードバイクなら、ルック車とはいえ販売店が責任を持って仕入れているので安心して購入できます。
- ルック車でも素性の分からないブランドは避けた方が良い
- ある程度名の通った販売元で買うのがオススメ
重量が重い
スポーツサイクルとして重要な要素の一つが車体重量です。
車体重量は上り坂でのパフォーマンスや加速力に影響してきます。いわずもがな軽いほうが良いです。
有名メーカーのアルミ製エントリーモデルのロードバイクは約10kgです。
それに対しルック車は11~13kgほどの重量になります。
安全面を担保した上で重量を軽くするのは難しいため、有名メーカーの自転車は高いのです。
恥ずかしい気持ちになる場合がある
ルック車は有名メーカーに比べると本格的なロードバイクで無いことは事実です。
それ故に周りの自転車乗りと比べると恥ずかしく感じることもあるかもしれません。
このデメリットは気持ちの問題が大きいです。
ルック車であることを理解し、目的を持って買えば恥じる必要は無いと僕は思います。
何のために使うのか?この芯が一本通っていれば周を気にする必要はありません。(本人の性格にもよりますが。。。)
以下の項目で僕の考えるルック車の活用方法について触れていきます!
僕が考えるルック車の活用方法!
価格は安いが性能面では劣るルック車ですが、目的によっては最高の一台になります!
ルック車の購入は使用目的によっては全然アリだと僕は思います。
ここからは、僕が考えるルック車の活用方法をお伝えします!
通勤・通学で使う
出典:サイクルベースあさひ公式HPより
https://ec.cb-asahi.co.jp/catalog/products/D302F09116C64AEEA774622771F9890B
ルック車がも持つ3つの特徴
- 安い
- ママチャリより速い
- 盗まれにくい
これは通勤・通学で使うのにピッタリな特徴です!
通勤・通学は毎日のことなので、少しでも楽に速く移動したい。ルック車はそんな願いを叶えてくれます!
有名メーカーの自転車を通勤・通学で使うと、定期的に駐輪場に停めることになり、泥棒に目を付けられやすいです。
ロードバイク入門で使う!!
何かのきっかけでロードバイクを始めたいと思ったとき。
ロードバイクについて調べ始めたとき。
その時の気持ちが一番熱くなってるはずです!
しかし、ロードバイクの相場を見て愕然とします。
今や有名メーカーのロードバイクは大体12万円以上します。
詳しく価格帯を知りたい方は後でこちらの記事がお役にたてば幸いです。
関連記事:【2024年】エントリーモデル徹底比較!ロードバイク初心者におすすめの12メーカー
価格が高い!始めるハードルも高い!
そんなときの選択肢として、とりあえずルック車を買ってロードバイクを楽しみながら乗りお金を貯める!
これです!
ルック車が性能で劣っていようともトレーニングは出来ます!
この動画を見てください。上級者だってこんなに楽しそうにルック車乗ってるんですよ
[※メルカリでロードバイクを買うの事は推奨していません(笑)]
ルック車で鍛えまくって、お金貯めて、その上で乗り換える高性能バイク。
想像するだけでワクワクしませんか?
入門の自転車が高くてロードバイクを始めることに足踏みするくらいなら、ルック車でも乗ったほうが絶対楽しいと僕は思います!
ルック車まとめ
ルック車とはプロチームに機材供給をしている有名メーカーではない自転車のことです(一部例外あり)。
ルック車は有名メーカーの自転車に対して以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
価格が安い 盗まれにくい 改造が楽しい | 重量が重め 安全面に不安あり 恥ずかしい気持ちになる場合がある |
ルック車のメリットを活すには通勤・通学が最適です!
また、ロードバイク入門の選択肢としても有りだと思います!!
ルック車とはいえ購入するものはちゃんと選びましょう。
聞いたことも無いような販売元から売られている謎のブランド自転車は安全面に不安があります。
この点だけ注意して、自転車ライフを楽しみましょう!
当サイトはロードバイク入門から
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