ロードバイク歴5年のヒルクライム好き。永遠の初心者よしてるです。
ロードバイクを選ぶ際には、様々なポイントを理解することが重要です。
この記事では、初心者の方々に向けて、ロードバイク選びの基礎知識を解説します。
解説するのは以下の項目です。
- 設計コンセプト
- フレームの材質
- フレームサイズ
- 完成車とフレームセット
- コンポーネント
- リムブレーキとディスクブレーキ
- その他注意点
最適な選択をするためのヒントが満載ですので、ぜひご覧ください。
ロードバイクの設計コンセプト
ロードバイクは大まかに3つの設計コンセプトに分かれます。
- ライトウェイト
- エアロ
- エンデュランス
①②はレーシングタイプのモデルであることが多いです。
各メーカーによって種類の呼称は違うことはよくありますが、大体このどれかに分類されます。
最近は技術力が上がってきてエアロであり軽量という最強のフレームも存在します。
ですが、そんなハイスペックバイクはお値段も目ん玉飛び出るくらい高いです。
ライトウェイト
出典:RIDLEY公式HPより Light Weight Series [Helium SLX Disc]
https://ridley-bikes.jp/products/light-weight/helium-slx-disc/
ライトウェイトはその名の通り軽量化に特化したフレームです。
エアロフレームよりも全体的に細いシルエットをしています。
ヒルクライムで最大のパフォーマンスを発揮したい人にはライトウェイトがおすすめですね!
エアロ
出典:RIDLEY公式HPより Aero Series [Noah Fast Disc]
https://ridley-bikes.jp/products/aero/noah-fast-disc/
エアロフレームは空力に特化したバイクです。
側面から見るとライトウェイトより骨太に見えますが、正面から見るとマジで投影面積が少ないです。もう棒みたいです。
エアロフレームは空気抵抗が少ないというメリットがあります。
僕個人としては、空気抵抗うんぬんより、エアロフレームは形状がカッコいいと思います!それだけで購入を検討する価値あります。
エンデュランス
出典:RIDLEY公式HPより Endurance Series [Fenix Disc]
https://ridley-bikes.jp/products/endurance/fenix-disc/
エンデュランスは長距離を快適に走れるように設計されたロードバイクです。
乗り心地重視のバイクですね!
エントリーグレードのバイクの多くはエンデュランスであることが多いです。
フレームの材質:
カーボン・アルミ・クロモリ
フレームに使われる材質はカーボン・アルミ・クロモリに分かれます。
今現在はカーボンとアルミが主流です。
カーボン
カーボンはミドル〜ハイグレードに使われています。
ご想像の通りカーボンが高く、性能も値段も一番高いです。
乗り味はカーボンの方がアルミより柔らかいと言われています。
しかし、カーボン素材の中にも種類があり、その剛性もまちまちなので一概にくくるのが難しいです。
アルミ
アルミはエントリーからミドルグレードに使われます。
初めて乗るロードバイクはアルミであることが多いでしょう。
価格帯もロードバイクの中では安めな設定となっております。
一般的に重量はクロモリより軽く、カーボンよりは重いです。
乗り味の硬めだと言われています。
クロモリ
出典:FUJI公式HPより BALLAD Ω
https://www.fujibikes.jp/products/ballad-%cf%89/
クロモリはクロムモリブデンの略で、平たく言えば鉄の合金です。
昔のロードバイクはクロモリが主流でした。重量も3つの中では重くなりがちです。
今は主流の材質ではないので、値段が高い安いというよりも、今はあまり売ってないです。
乗り味はアルミより柔らかめです。
性能は3つ中では劣りますが、細くて直線的な形状のクラシックなフレームが好きな人が好んで乗っています。
イメージ的にはデジタルカメラ主流の現代でフィルムカメラをずっと愛用している様な感じです。
性能うんぬんではなく、ロマンや愛着を重視する人が選ぶ印象です。
価格目安 | 重量 | 乗り味 | |
---|---|---|---|
カーボン | 30万以上 | 軽い | 物による |
アルミ | 10万以上 | 中間 | 硬め |
クロモリ | あまり売ってない | 重め | 柔らかめ |
フレームサイズ
ロードバイクには体の大きさに応じて適正なサイズがあります。
ママチャリでも26、27インチなどサイズを選びますが、ロードバイクはもう少し細かくサイズが設定されています。
自分の体にあったサイズのバイクを選ぶことはロードバイクにおいては重要です。
初心者が自分で適正サイズを選ぶのは難しいので、そこは自転車屋さんのアドバイスに従いましょう。
完成車とフレームセット
出典:BIANCHI公式HPより SPECIALISSIMA DISC FRAME SET
https://www.japan.bianchi.com/bike-detail?id=4
ロードバイクの販売形態は完成車とフレームセットの2つがあります。
完成車はその名の通り自転車として完成しているものです。
フレームセットはフレームのみの販売です。ミドル~ハイグレードの製品はフレームセットも販売をしている場合が多いです。
名前にセットと付いているので紛らわしですが、ネットでロードバイクの価格を見るときは間違わないようにしましょう。
Shimano コンポーネント
出典:SHIMANO公式HPより
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano105-mechanical_lp.html
コンポーネントとは平たく言えば自転車のパーツのことです。
主に下記パーツのことを指します。
- デュアルコントロールレバー
- ブレーキ
- ディレーラー(変速機)
- クランク
これらコンポーネントのグレードによってロードバイクの価格は大きく変わってきます。
有名なコンポーネントメーカーはShimano・SRAM・カンパニョーロです。
ロードバイクユーザーの中で最も使われているのがShimano製品なので、今回はShimano製コンポを解説例として使わせて頂きます。
Shimanoのコンポーネントには6段階のグレードがあります。
表中の変則段数はRRホイールに付くギアの枚数です。
目安として、105が付いていたら相当良い装備と思ってください。
SORA・Clarisも下位グレードではありますが、ロードバイクを楽しむにあたっては何不自由ありません。
最上級のDURA-ACEはお値段もハンパないのでエントリーグレードに付くことはありません。
今日のところは存在を忘れましょう。
コンポーネントの各項目について触れていきます。
デュアルコントロールレバー
出典:SHIMANO公式HPより
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano105-r7000/ST-R7025-R.html
ロードバイクのドロップハンドルには上写真のようなレバーが付きます。
このレバー1つで変速とブレーキ両方の機能を持っています。
右側のレバーでリア、左側のレバーでフロントのギアを変速します。
ブレーキ
出典:SHIMANO公式HPより
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano105-r7100-di2/BR-R7170.html
ロードバイクのブレーキは3種類あります。
- リムブレーキ
- ディスクブレーキ(機械式)
- ディスクブレーキ(油圧式)
リムブレーキはホイールの外周にあるリムをパッドで挟んでブレーキを掛けます。
ディスクブレーキはホイールについているディスクをパッドで挟んでブレーキを掛けます。
ディスクブレーキの機械式と油圧式は見た目上あまり変わりは無いですが、ブレーキを動かす仕組みが違います。
機械式はワイヤーで引っ張ってブレーキを動かします。
油圧式はその名の通り油圧でブレーキが動きます。
油圧式は値段が高いですが少ない力でブレーキをかけられるのが利点です。
ただし、メンテナンスが機械式に比べて難しいのが難点です。
ディレーラー(変速機)
出典:SHIMANO公式HPより
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano105-r7100-di2/RD-R7150.html
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano105-r7100-mechanical/FD-R7100-F.html
ディレーラーは変速機です。
リアの段数は8~12段。フロントは全グレードで2段です。
リアの変速段数はコンポーネントのグレードによって変わってくるので、グレードの違いを一番感じられるパーツだと思います。
クランク
出典:SHIMANO公式HPより
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano105-r7100-di2/FC-R7100.html
クランクこれは文章で説明するより写真を見たほうが分かりやすいですね。
上写真のパーツを実はクランクと呼びます。ペダルをつける部分ですね。
リムブレーキとディスクブレーキ
コンポーネントの項目でも触れましたが、リムブレーキとディスクブレーキについて、どちらが良いのか?について触れていきます。
ロードバイク界隈でディスクブレーキが台頭してきたのは2020年頃からです。
僕は2019年からロードを始めたので、ちょうどその変遷の直前でした。
そのため今でもリムブレーキを愛用しています。
以下にリムとディスクについてまとめます。
- ディスクの方が高い
- リムとディスクはフレームもホイールもそれぞれ互換性が無い
- 今後の市場はディスクがメインになりそう
- リム対応の製品(ホイールなど)が無い場合がある
②の通りフレームもホイールもディスクとリムでそれぞれ専用なので、リム対応のフレームをディスク化する事はできません。
リムのパーツもディスクでは流用出来ないものが多いので、リムからディスクへの変更は自転車を乗り換えるしかありません。
現状のロードバイク界隈はディスクブレーキ化の流れがあるので、少しお値段は高いですがディスク対応のロードバイクの方がおすすめです。
僕もフルクラム・レーシングゼロの赤いホイールを店頭で見たときに「欲しい!」と思ったのですが、ディスク対応のホイールしかなかったので購入をあきらめました。。。
出典:ワイズロードHP
https://ysroad.co.jp/md/2023/04/18/13664
今後はリム対応の製品は減少傾向にあると思うので、今からロードバイクを購入する人はディスクの方がいいのかなぁ、というのが僕の印象です。
とはいえ、古参の人間はリムのバイクに乗っているはずなので、リム製品そのものが無くなる事は無いと思います!
リムブレーキでもロードバイクを楽しむには何ら支障はないので安心してください!
僕も今乗っているフレームが壊れない限りはリムブレーキに乗り続けるつもりです!
その他注意点
ロードバイク購入に関しての注意点として他には以下があります。
- ペダルは別売り
- スタンドは付いてない
ペダルに関しては、初めてのロードバイクならとりあえずフラットペダルを買っておきましょう。
ビンディングペダルというペダルと足を固定する物もあります。
これはロードバイクにある程度慣れてから購入を考えた方が良いと思います。
ビンディングペダルに関しては下記記事で詳細を説明しています。良かったらそちらも見て頂けると嬉しいです。
参考記事:ビンディングシューズの概要と選び方・外し方を解説!【ロードバイク】
スタンドに関しては無くてもあまり不便ありません!
スポーツサイクルに乗るのが初めての人は驚くかもしれませんが、ロードバイクは乗ることが目的になります。
そのため、自転車を長時間外に止めることが無いので、必然的にスタンドもほぼ使いません。
コンビニや飲食店に寄る程度なので、どこかに立てかけて鍵をかけておけば事足ります。
ロードバイク選びの基礎知識まとめ
色々と解説しましたが、その中でも以下3つだけでも抑えて頂ければロードバイク選びに役立つと思います。
- フレームにはライトウェイト・エアロ・エンデュランスの3種がある
- 材質はアルミ・カーボン・クロモリ
- コンポーネントのグレード
今後の主流はディスクブレーキになると思われますので、その点も踏まえてロードバイクを選んでいきましょう。
購入を悩んでいる方のお役に立てれば幸いです!