埼玉県飯能市にある関東屈指の激坂峠。それは、最大勾配28%を誇る子ノ権現(ねのごんげん)です。
関東圏に住んでいてヒルクライムが好きなら一度は行ってみたい峠ですね。
僕は最初のチャレンジで完走できず、足をついてしまいました。2度目のチャレンジでなんとか止まることなく完走しました。
この峠の攻略ポイントは2つ!
- 中盤も勾配10%近くあるので油断しない
- ラスト300mまで十分すぎるほど余力を残すつもりで走る
Course Profile
- 全長:4km
- 平均勾配 8.4%
- 最大勾配 28%
- 交通量:少々あり
- 頂上の見晴らし:良い
特筆すべきは最大勾配28%ですが、コースプロフィールを見ると平均勾配は8.4%。
最大勾配28%はラスト300mに出現します。
「辛いのは最後の300mだけでしょ、最後だけ頑張れば大丈夫!」というメンタルで挑むと痛い目を見ることになります。(僕がそうでした)
冷静に考えて平均8.4%は楽な峠では無いので、中盤も結構辛いです。
1st section:0〜1km
序盤は余裕

序盤の1kmの平均勾配は3%です。余裕も余裕です。もう無いものと考えても良いレベルです。
1kmを過ぎたら坂がキツくなってくるので「そこから本番!」という気持ちで臨みましょう。
2nd section:1.0〜3.7km
油断してはいけない中間区間

この峠の特徴は終盤の最大勾配ですが、攻略ポイントとしてはこの中盤の走り方がポイントです!!
- 中盤も勾配10%近くあるので油断しない
- ラスト300mまで十分すぎるほど余力を残すつもりで走る
子ノ権現は終盤の最大勾配が注目されがちですが、この2nd sectionもバカにできません。
この区間の平均勾配は9.4%。ラスト300mまで体力を温存するのさえ一苦労です。
この区間で余裕を持って進むには相当なトレーニングが必要。
2つの攻略ポイントを思い出して、できる限りペースを落として行きましょう!
3rd section:ラスト300m
まるで壁 最大勾配28%!

ラスト300m地点には看板があるのでわかりやすいです。
この区間はホントに勾配がキツく、シッティングのみで登り切るのは厳しいと思います。
しかし、ダンシングで進もうとすると、坂がキツすぎて前輪が浮いてしまうこともある様なので注意が必要です。
また、それを気にするあまり前に重心を置きすぎると、後輪のグリップが不足してタイヤが空転してしまう可能性もあります。
そのため、この区間でダンシングするときには前後の重量配分を意識して行う必要があります。
パワーだけでは登れない意外とテクニカルな峠です。
非常に辛いですが、300mだけなので気持ちを強く持って一思いに登りましょう!

300m地点から二つ目の右へのヘアピンカーブを抜けたら勾配20%を下回ります。
僕の記憶ではサイコンの斜度計は12~14%だったと思います。ここまでくればゴールが視界に入ってきます。あとはその直線を抜ければゴールです!

注意点として、この区間で車とすれ違うことになったら一旦足を着いて止まることをオススメします。
なにせこの区間、坂がキツ過ぎるので速度不足で転倒する可能性が非常に高いです。
そんな場所で車とすれ違うのは非常に危険なので一旦降りて止まりましょう。
「ここまで来て足をつきたくない!」その気持ちはわかりますが、事故をするよりマシだと思ってグッと気持ちを抑えましょう。
ゴール地点 子ノ権現天龍寺
ゴール地点の子ノ権現天龍寺は足腰守護の神仏として有名なので、ロードバイク乗りとしては縁起が良いところだと思います。
寺の方に歩いていくと見晴らし台などもあって景色も楽しめます。
大きく立派な2本杉もあって雰囲気もあります。

子ノ権現へのアクセス
輪行の場合は西武池袋線の飯能駅がおすすめ。
飯能駅から約15kmの地点に子ノ権現のスタート地点があります。
飯能駅近辺なら駐車場もたくさんあるので車載輪行の際にもオススメです!
吾野駅や東吾野駅も最寄りになりますが、ここからのアクセスだと子の権現の前に軽く1山登ることになります。
まとめ
序盤1kmは余裕ですが、それ以降の区間も厳しい坂が続きます。最後の勾配28%に向けて如何に体力温存できるかがカギです。
ラスト300mはダンシングを駆使しつつ、一思いに登り切りましょう!車に気をつけて!
ヒルクライム好きとして1度は行ってみたい峠ですが、僕はもう遠慮したいかな(笑)
それくらいキツい峠です。