ロードバイク歴5年のヒルクライム好き。永遠の初心者よしてるです。
プーリー交換のついでにちょっと良いパーツに変えたいな。
そんな方に向けて、お手軽なグレードアップ方法を紹介します!
Shimanoの105以下のグレードを使っている人は必見!
公式には互換性が示されていないアルテグラのプーリーへ交換するプチ改造を紹介します。
Shimano非推奨ですが、他グレードのプーリーを装着できるのか実際に検証しました。
105ディレイラーにアルテグラのプーリーを着けても問題なし!
これは、交換時期が迫ってきたら是非試して頂きたいお手軽アップグレードです。
プーリー交換時期に迷ってる方もご安心ください。
この記事では、僕がプーリー交換に至った経緯から、経験に基づき感じたプーリーの交換時期や方法も解説します。
プーリー交換時期は異常が出た時
プーリーの交換時期については諸説ありあますが、僕の経験では異音等の異常が出た時でOKです。
僕の場合、当時5年間使い続けたプーリーは変則に問題はなかったのですが、キュルキュル異音が発生したため交換検討に至りました。
ロードバイクの異音は特定が難しいですが、バイク後方から音が出た場合にはプーリーを疑ってみてください。
メンテの時、プーリーに固形グリスを塗布して異音が消えれば原因はプーリーです。

グリス塗布による異音解消は応急処置なので、しばらく乗ってるとまた症状が再発します。
外に露出している駆動部に固形グリスを塗るのは基本的に良くないので、プーリー交換を検討しましょう。
プーリーの劣化によるパワーロスはホビーライダーが気にするほどではないので、交換は違和感を感じてからで十分です。
違和感がなくとも、バイクリフレッシュのために交換検討するのもアリだと思います。
105でもアルテグラのプーリーは使用可能
プーリーに不具合が出たなら、新品に交換すれば問題は解決しますが、どうせなら少しアップグレードしたいですよね。
とはいえ、サードパーティ品のビッグプーリーなどは結構なお値段します。

そこで、プーリーだけ同じShimano製品のアルテグラ・デュラエースのものに交換しよう!と僕は思い至りました。
ただし、これはShimanoカタログには互換性表記が無いメーカー非推奨のプチ改造になります。
グレードによるプーリーの違いや互換性の検証結果を解説していきます!
グレードによるプーリーの違い
実は105以下のグレードのプーリーにはベアリングがついていません。
下の写真が105とアルテグラのプーリーを分解した写真です。
アルテグラの方はベアリングが圧入されています。

×が対象 出典:Shimanoリペアパーツカタログ
URL:https://set.shimano.co.jp/bc_catalog/parts/#target/page_no=57
105以下のグレードは側面のブッシュと金属の軸で構成されています。
逆にこれだけで摺動に問題がないことが驚きです。
ベアリングがあればスムーズに動くのではと思い、僕はアルテグラプーリーを今回採用しました。
アルテグラのプーリーはAmazonで1,940円。
デュラエースは4,000円前後なので、ちょっと高いなぁと思い今回採用しませんでした。
ベアリング付きのプーリーはアルテグラ・デュラエースのみ!
グレード間の互換性検証
互換性の検証として、まずは105・アルテグラそれぞれのプーリー寸法を実測してみました。
公式で互換性が記載されてないとは言え、寸法に違いがなければ問題ない可能性が高いです。
比較寸法は以下3点。
- 歯数
- 直径
- 厚み
ガイドプーリーとテンションプーリー両方測定してました。

105プーリー寸法測定
ガイドプーリー・テンションプーリー共に歯数は11個でした。




アルテグラプーリー寸法測定
アルテグラもガイドプーリー・テンションプーリー共に歯数は11個でした。




測定結果
ガイド プーリー | 105 | アルテグラ |
---|---|---|
歯数 | 11 | 11 |
直径 [mm] | 45.35 | 45.30 |
厚み [mm] | 7.60 | 8.05 |
テンション プーリー | 105 | アルテグラ |
---|---|---|
歯数 | 11 | 11 |
直径 [mm] | 41.35 | 41.60 |
厚み [mm] | 8.10 | 8.05 |
ガイドプーリーの厚みに0.45mmの差があります。
105の方は5年近く使っているので「摩耗かな?」とも思いましたが、テンションプーリーはさほど差がないので違いそうです。
他の差は誤差の範囲と思います。
厚み0.45mmの差が走行や変速に支障をきたすかは使ってみないとわかりません。
僕が皆さんの代わりに実験してレポート致します!
実走結果は良好!!
2〜3回実走した結果、動作は良好で問題なし!
異音も解消されました。
変速についてもトップからローまでスムーズに入ります。
走行も違和感なく、快適にトレーニングできました。
プーリーに関しては多少寸法差があっても機構に不具合は出ないようですね!
交換を検討中の105以下のグレードユーザーは是非アルテグラプーリーへの変更を試してみて下さい。
公式には互換性が示されてない自己責任の改造なので、そこの所は忘れないでね!
プーリー交換方法
初心者の方向けにプーリー交換方法をご紹介します。
必要な道具は六角レンチのみ!!
手順①:テンションプーリーを外す

まず作業しやすいようにリアホイールを外します。
地面に近い方のプーリーがテンションプーリーです。
こちらから先に外した方が作業しやすいでしょう。
プーリー中心に六角ボルトが入っているので外します。
その名の通りテンションがかかっているので、ボルトを外した後にプーリーが吹っ飛ばないように抑えておきましょう。
手順②:ガイドプーリーを外す
ガイドプーリーのボルトは車体内側から外します。
こちらを外すとガイドプレートも一緒に外れます。
ガイドプレートの内側はなかなか洗えないので、これを機に清掃もしておきましょう!

手順③:逆手順でプーリーを着ける
プーリーを外すことが出来れば後は逆手順で戻すだけです。
ただし注意点が2つ。
- チェーンの導線を間違えないこと
- プーリー回転方法を合わせること
プーリーを戻すときにチェーンの導線を間違えがちです。
僕もチェーン交換などで何回か間違えた経験があります。
プーリー交換でも注意が必要で、特に下写真のNG例は良くあるミスです。
NG例ではガイドの外側にチェーンが通っています。


ベアリングが付いているアルテグラ以上のプーリーは回転方向が指定されています。
間違えて逆向きに付けないよう気を付けましょう!

手順①~③の作業を動画にしました。
合わせて見ていただければ作業内容が具体的にイメージできると思います。
まとめ
今回は、105ディレイラーにアルテグラプーリーが使えるか検証してみました。
アルテグラ・デュラエースのプーリーにはベアリングが付いていおり、使用可能ならば性能向上が期待できます。
メーカー非推奨の組み合わせですが、検証結果は使用可能でした!
検証過程でプーリー寸法も図っていますので、現状お使いのプーリーと比較して交換を検討してみてください。
プーリーの交換タイミングは、異音等の不具合が出たときでOK!
異音の発生個所特定方には、怪しい部分に固形グリスを塗布し、音が収まるか否かで判断しましょう。
- 105のディレイラーにアルテグラプーリーは使用可能
- プーリー交換タイミングは不具合が出たときでOK!
当サイトはロードバイク入門から
超級山岳攻略までの道のりを
紹介しています。
他にも役立つ関連情報を掲載中!
是非トップページからご覧ください!