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チェーン交換方法と道具紹介|初心者も出来るメンテナンス【ロードバイク】

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よしてる

ロードバイク歴4年のヒルクライム好き。永遠の初心者よしてるです。

ロードバイクのチェーン交換は、メンテナンスの中でも重要な作業の一つです。

定期的なチェーン交換は、パフォーマンスや安全性を保つために欠かせません。

難しそうに思えますが、やり方さえ分かれば初心者でも簡単に出来るメンテナンスです。

この記事ではロードバイクのチェーン交換方法について下記3点を詳しく解説します。

  • 交換時期の判断
  • 必要な道具
  • 交換方法

さらに、チェーン交換を成功させるため、失敗しないための注意点もご紹介します。

自分でチェーン交換を行いたい方に役立つ内容となっています。

ぜひ、この記事を参考にして安全で快適なサイクリングを楽しんでください。

注)この記事ではShimanoコンポーネントのロードバイクチェーン交換の方法を紹介しています。

チェーン交換の目安

チェーンは使うほど摩耗して伸びるので、1000km〜3000km程度の走行後を目安に交換が推奨されています。

伸びたチェーンが変速に不具合を起おこす前に、チェーンは交換しましょう。

ですがそう言われても、ロードバイクは自動車のように総走行距離が正確に記録されません。

ではどうのように交換時期を見極めるのか

チェーンチェッカーという道具を使えば、それが一目でわかります。

BBB チェーンチェッカー
出典:Amazon.co.jp
チェーンチェッカー

使い方は簡単!チェーンチェッカーをチェーンにはめるだけ!

これでチェーンの伸び具合が分かります。

下写真のように伸びたチェーンにフックが入り込んだら交換時期です。

新品のチェーン
伸びたチェーン

チェーンの種類

新品のチェーンを買うときに、ご自身のバイクのコンポーネントと合ったものを選ぶ必要があります。

チェーンは変速段数ごとに適合する製品が異なるので、交換前に確認しておきましょう。

以下が変速段数ごとに適応するチェーン商品名の一覧です。

変速段数モデル番号グレード商品リンク
(価格は税込)
12sCN-M9100DURA-ACE定価8,292円
Amazon
12sCN-M8100ULTEGRA定価5,441円
Amazon
12sCN-M7100105定価4,005円
Amazon
11sCN-HG901DURA-ACE定価6,867円
Amazon
11sCN-HG701ULTEGRA定価5,234円
Amazon
11sCN-HG601105定価4,005円
Amazon
10sCN-HG95DEORE XT定価4,066円
Amazon
10sCN-HG54DEORE定価2,809円
Amazon
9sCN-HG93ULTEGRA定価3,313円
Amazon
6/7/8sCN-HG71CLARIS定価4,160円
Amazon
6/7/8sCN-HG40SORA定価2,196円
Amazon

12sのコンポーネントは2021年に発売された規格でクイックリンク仕様のみです。

クイックリンクについては“必要な道具“の項目で解説します。

変速段数が合っていれば,どのグレードのチェーンを選んでも問題ありません。

価格の差は、軽量化がされていたり、表面処理の違いに依ります。

上位のものほど軽量サビに強いです。

チェーンは消耗品なので、こだわりが無ければ安いグレードで問題ないと思います。

詳しい違いが知りたい方はカタログを参照ください。
シマノデジタルカタログ

必要な道具

チェーンにはアンプルピン仕様クイックリンク仕様の2種類の接続方法があります。

チェーンを買う際にはこの2仕様どちらかを選びます(12sはクイックリンクのみ)。

どちらを選ぶかはAmazonなら購入画面で選択が可能です。

Amazon購入画面

それぞれの組み付け方法で必要な道具が異なるので紹介します。

アンプルピン仕様の場合

アンプルピン仕様の場合はチェーンカッターを使います。

チェーンカッターの写真
チェーンカッター

この道具を使ってチェーンのピンを外したり、圧入したりします。

チェーンのピンは下写真の黄色い丸で囲っている部分です。

チェーンのピン

アンプルピン仕様の新品チェーンには、接続用のピンが付属しています。

チェーンのアンプルピン
チェーン付属のピン

アンプルピン仕様は、写真のピンによってチェーンを繋ぐ方式です。

このピンはアンプルピンやコネクトピンなどと呼ばれ、チェーンカッターでピンを圧入してチェーンを繋ぎます。

圧入途中のアンプルピン
圧入途中のアンプルピン

12sのチェーンにアンプルピン仕様は存在しません。

クイックリンク仕様の場合

クイックリンク仕様の場合はチェーンカッターに加えてクイックリンク工具が必要です。

出典:Amazon.co.jp
クイックリンク工具

クイックリンクはミッシングリンクとも呼ばれ、チェーンを脱着可能なプレートで接続する方法です。

クイックリンク仕様の新品チェーンには、このリンクが付属しています。

出典:Amazon.co.jp
クイックリンク

クイックリンク工具を使ってリンクを脱着することでチェーンを付け外しできます。

1度チェーンを外しても、リンクを新品にすることで同じチェーンを使うことが可能です。

ただし、リンクは使い切りなので再利用は不可

繰り返しの脱着が簡単なので、チェーンを取り外して清掃を行う方におすすめです。

チェーン交換方法:アンプルピン仕様

アンプルピン仕様のチェーン交換方法を紹介します。

手順はたった3工程!簡単です!!

  1. 古いチェーンを切る
  2. 新品のチェーン長さを調整
  3. チェーンを接続する

詳しく解説します。

手順①:古いチェーンを切る

チェーンカッターで古いチェーンを切ります。

写真の様にチェーンカッターをセットして、ピンを押し出してチェーンを切ります。

チェーンカッターでチェーンを切る

手順②:新品のチェーン長さを調整

新品のチェーンをロードバイクに着ける前に長さを調整します。

古いチェーンと新しいチェーンを並べて、リンクの数を古いチェーンに合わせます。

古いチェーンと新品を並べます
古いチェーンと新品を並べます
余分な長さを調べます
余分な部分をカットして長さを合わせます
長い部分をチェーンカッターでカット

注意点:ギヤ比を変える場合は、チェーン交換前後で適正長さが変わります。ギヤ比変更やバイクを乗り換えが伴うチェーン長さ調整は「失敗しないための注意点」ご覧ください。

手順③:チェーンを接続する

新品チェーンをロードバイクに通してチェーンを繋げます。

チェーンをバイクに通す際はその向きに注意してください。

10s〜12sは下写真のように、袋にチェーンの方向指定が書かれています。

チェーンの方向指定

方向指定がある場合は、ロゴが書いてある面が車体外側に向くように通します。

通したチェーンはチェーンフックで固定すると、後の作業がしやすいです。

チェーンフック使用例

チェーンフックはチェーンカッターに付属していることが多いです。

左右のリンクを重ねてアンプルピンを挿入します。

挿入されたアンプルピン

チェンカッターでピンを圧入します。

ハンドルを回しすぎるとピンが必要以上に押し出されてしまうので注意してください。

ピンを圧入

ピンは反対側が少し出っ張る程度がベストな圧入具合です。

ベストな圧入具合

★1:自転車振興方向
★2:わずかに突き出ます
シマノ ディーラーマニュアルより
URL:https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/CN0001/DM-CN0001-07-JPN.pdf
圧入が完了したピン

圧入が完了した後は、ピンの余分な部分を処理するだけです。

ピンには溝が切ってあるので、少し力は必要ですが簡単に折れます。

大体のチェーンカッターはハンドルの反対側(写真の黄色丸部分)に穴が空いているはずです。

この穴にピンの余分な部分を引っ掛けて折ります。

チェーンカッターでピンを折る穴
丸部分に穴があります
チェーンカッターでピンを折る
穴にピンを引っ掛けて折る

以上でチェーン交換終了です!

動画で解説

チェーン交換の手順を動画でまとめました。

実際の作業手順を見ることで、より具体的なイメージを持つことができると思います。

チェーン交換方法:クイックリンク仕様

  1. クイックリンクを外す
  2. 新品のチェーン長さを調整
  3. チェーンを接続する

交換手順はアンプルピン仕様とほぼ同様ですが、やり方が異なります。

手順①:クイックリンクを外す

クイックリンクの場合はチェーンを切ると言うより、リンクを外す感じです。

クイックリンク工具で古いチェーンに付いているリンクを下図のように外します。

工具でリンクを挟み、矢印の方法に動かすことで外れます。

クイックリンク外し
出典:シマノHPより
URL:https://si.shimano.com/ja/dm/MACN001/Removing_quick_link

手順②:新品のチェーン長さを調整

長さ調整はアンプルピン仕様と同じなので割愛します。

注意点:ギヤ比を変える場合は、チェーン交換前後で適正長さが変わります。ギヤ比変更やバイクを乗り換えが伴うチェーン長さ調整は「失敗しないための注意点」ご覧ください。

手順③:チェーンを接続する

図のようにインナーリンクの間にクイックリンクのピンを両側から差込みます。

クイックリンクは方向が指定されているので注意してください。

リンクは車体側面から見たときに表面の矢印がクランクの回転方向に向くようにします。

クイックリンクの接続方法
出典:シマノHPより
URL:https://si.shimano.com/ja/dm/MACN001/Connection_chain

差し込んだクイックリンクを、工具を使って矢印の方向にスライドさせれば作業完了です!

出典:シマノHPより
URL:https://si.shimano.com/ja/dm/MACN001/Connection_chain

動画で解説

僕はアンプルピンタイプを使っているので、クイックリンク仕様の一連作業はGCN JAPANの解説動画を参考に載せておきます。

失敗しないための注意点

チェーン交換の注意点を3つご紹介します。

交換を実施する前に読んで頂ければスムーズに作業をして頂けるでしょう。

チェーンを切る位置

チェーンにはインナーリンクとアウターリンクがあります。

チェーンを接続する際、アンプルピン仕様はアウターインナーを接続します。

クイックリンク仕様はインナー同士をリンクで接続します。

インナーリンクとアウターリンク
アンプルピンの場合
クイックリンクの場合

接続するリンクの組み合わせを間違えてチェーンを切断すると、チェーン長が不足する場合があります。

新品のチェーンが1本無駄になってしまうので気を付けましょう。

ギヤ比を変える場合のチェーン長さ調整

チェーン長さ調整は、基本的に古いチェーンと同じ長さにしておけば間違いないです。

しかし、ギヤ比を変える場合バイクを乗り換えるときは適正なチェーン長さが変わります。

その時のためにチェーンの適正長さの決め方もご紹介します。

まず、下図の様にフロント・リアともに最大径のギヤにチェーンを掛けて下さい。

この時ディレイラーにはチェーンを通しません。

チェーン長さ調整
出典:シマノHPより
URL:https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/CN0001/DM-CN0001-07-JPN.pdf

この状態で、チェーンの重なる部分が、接続できる最短長さ+2リンクの位置が最適長さです。

チェーン長さ調整
出典:シマノHPより
URL:https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/CN0001/DM-CN0001-07-JPN.pdf

+2リンクでインナー・アウターの接続組み合わせが合わない場合は、+2リンクから±1リンクで接続しましょう。

長さ調整に関しては、「すくみずログ」というサイトのシマノ11速チェーンの長さの決め方にてより詳しく解説があります。

チェーンを通す位置

これはマジであるあるなんですが、チェーンを通す場所は間違いがちです。

ディレーラーにはチェーン脱落を防止するプレートが付いています。

そのプレートの外側にチェーンを通す失敗がよく有ります。

間違ったチェーンの通し方
間違った通し方
正しいチェーンの通し方
正しい通し方

僕は過去2回チェーン交換をしたことがありますが、2回ともこの失敗をしました。

もし間違えてチェーンを通して接続してしまった場合は、ディレーラーのプーリーを外して直しましょう。

新品のチェーンに注油は必要か?

新品のチェーンを購入すればわかりますが、既にチェーンには油が付いています。

これは防錆の油ですが、ここに追加して注油すべきかは人により意見が分かれます。

  • 新品そのまま
  • 新品に追加で注油する
  • 洗浄した後に注油する

など色々な意見があります。

僕の見解は「意見が分かれる」=「どれでも問題はない」なので、僕は新品そのまま使っています。

ただし、新品に塗布されている油は薄いので、2~4週間くらい走ったら注油します。

チェーン交換方法:まとめ

チェーンの交換は初心者でも簡単に行えるメンテナンスです。

交換時期はチェーンチェッカーを使って確認できます。

洗車の際など定期的にチェックしましょう!

チェーンの種類は対応する変速段数が合っていれば大丈夫です。

必要な道具はアンプルピン仕様とクイックリンク仕様で異なります。

道具を揃えてチェーン交換に挑戦しましょう!

以上!チェーン交換方法の紹介でした!!

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